第3章 おねショタ祭り解禁です!!
そう言うと、長谷部は『小学校の時に給食当番とかを決めるのに使った名前も知らないクルクル回るアレ』を取り出した。
そこには既に布団の番号と名前が割り振ってある。流石だ長谷部、こう言う時には誰よりも頼りになる男だ。
早速長谷部の作ったクルクル回るアレを使って寝床を決めると、このような結果になった。
左から→薬研、今剣、朔夜、明石、加州、長谷部。
作った本人が、1番本命から遠い位置になるという、残念な結果に終わった。しかしこれでやっと布団に入れる。ガッカリ意気消沈する長谷部を措いといて、残りの刀剣男子達はさっさと寝床に着いた。
1日の疲れを癒そうと皆が目を瞑る中、おもむろに朔夜がタブレットを取り出し、暗い部屋の中タブレットを操作し始めた。タブレットから漏れる光とタップする微かな音が気になって、寝ようにも寝られない。
「……何やってんだ?大将」
「あっ、いや……日付が過ぎないうちに取ってなかったログボを回収しておかないとって……」
「柄まで通っ――!」
「止めてー!通さないでー!寝ます、ちゃんと寝ますからー!!」
それから1時間弱の間、朔夜の鼻をすする音や「ログインしなきゃ……フレ切られる……」という不気味な寝言に邪魔をされた。
なので甘く爛れた雰囲気の欠片すらなく、色々(っていうか主に朔夜の頭の中とかが)残念過ぎて、今剣以外の刀剣男子達は揃って深いため息を吐いた。