第2章 稲荷崎高校 入学
信ちゃんと同じ学校、同じ制服
『ふふっ、、、』
洗面所の鏡に映る自身の姿を見て思わず笑いが漏れてしまう
いよいよ今日から私も高校生!
少しは信ちゃんに近づいたかな、、、
『それにしても…う〜ん。。』
真新しい制服は良いとして、鏡に映る自分の地味さに思わず首を捻る
美容院ぐらい行っておけば良かったかな…
伸ばしっぱなしの長い髪は日本人形のようだし年季の入ったメガネは分厚いレンズが入っている
ーーー高校デビューなんて柄じゃないけどもう少しどうにかならないものだろうか、、、
とりあえず髪でも結ってみようと後ろで一つに結んでみる
ーーーまぁ…いくらかスッキリ、、したかな。
地味な一つ結びでも少しはマシになったと思う事にする
眼鏡をずり上げ「よし。」と洗面所を出ようとしたところで玄関の方からお婆ちゃんの声が聞こえてきた
「ちゃーん 信ちゃんが迎えに来てくれたわよー」
『っ⁈はっ、はーい‼︎』
慌てて鞄を肩に掛けバタバタと廊下を走ると、すでに玄関先で信ちゃんが待ってくれていた
「おはようさん。制服、ええな。似合っとるで?」
『あ、あ、、ありがとう』
目を優しく細めて笑う信ちゃんがカッコ良くて吃ってしまった
朝から制服姿の信ちゃんが見れるなんて最高過ぎる。
しかも登校初日の私を気遣って迎えに来てくるなんて……
ーーー同じ高校選んで良かった〜〜〜‼︎