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バレーボール✖️恋

第4章 オリエンテーション合宿


ガコンッ

自販機の取り出し口からペットボトルを取り出し、その場で喉を潤そうと口をつけた時、足音が聞こえて来た

誰か飲み物を買いに来たんだろうな、と特に気にせずにゴクゴクと喉を鳴らしていると



「ほら〜♡この階の方が人いないしイチャイチャ出来るやん。」

「せやなぁ〜。けどこんなトコまで来てイチャイチャだけで止まる自信ないで?」

「侑のエッチ♡」

「よう言うわ、誘ったのはそっちやろ?」



ーーーーっ‼︎‼︎

口から水を吹き出しそうになるのを必死で堪える

首から下げていたタオルで口を覆い何とか凌いだものの徐々に近づいてくる足音。


「え〜♡ほな女風呂行く?鍵閉めれるで?」

「ええけど、それで見つかったら俺ただの変態やん。」

「大丈夫やって〜!この時間なら誰もおれへんからって、、、あ。」



隠れる場所も無ければ逃げ道などある筈もなく、
バッタリと自販機の前で鉢合わせしてしまった。



「・・・・あ。」

『・・・・。』



最悪。。。
つくづく自分の間の悪さに嫌気がさす

しかも何でまたこの男なんだろう…‼︎
私に運がないのか、はたまたこの男が年中盛っているのか、、、

ーーーーきっと後者に違いない。

咄嗟にタオルで顔を隠してみるも時すでに遅し。



「いちいちタイミング良う現れるなぁ⁇メガネちゃん。」

『・・・そちらも。』


嫌味を込めて返してやった。

チラッと宮侑の隣に立つ女子に視線を向けると、この間見た彼女とは違う女の子だ。


ーーー最低…。
一体何人同時進行してるんだか…。


けど当の本人は焦る様子はなく、彼女の方が私と宮侑を見比べながら「え?知り合いなん?」と眉を顰めている



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