第1章 はじまり
"男嫌い"といってもそれはここ数年の話で…
そうなった原因は元父親のせいにある。
両親は2年前に離婚、私は迷う事なく母についてく事を選んだ
父は女にだらしのない人で私が知る限りで3回の浮気をした
毎度の事ながら「もうしない、心を入れ替える、」とお決まりの台詞を吐きどうにかやり過ごしてきたけれど…
私が中学に上がる頃、またしても父は母を裏切った
ーーーーやっぱりね。
母は怒り狂っていたけど私は冷めたものだった
人はそう変わらない
女にだらしのない奴は一生だらしない
そんな人が身近にいた事もあり、異性に対して憧れや恋心を抱く事はなく、中学に上がってからも男子とは一切関わらないようにしてきた
と言っても、そもそも私は男子に好かれるようなタイプじゃない。
人と話すのは得意じゃないからいつも本ばかり読んでいるし、伸ばしっぱなしの長い髪は気味が悪いらしくお化けみたいだと指を刺された
極めつけはお洒落さゼロの分厚いレンズの眼鏡。
絵に描いたような地味な女子なのだ。
唯一の特技は勉強、という所謂ガリ勉タイプでいつも委員長や班長を押し付けられては一人孤立してる事が多かった。
中学の3年間は恋バナで盛り上がるクラスメイトを横目に自分には縁のない話だな、と冷めた態度を決め込んできた
ーーーーそれなのに、、、