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バレーボール✖️恋

第3章 出会い



入学式の時はかろうじて残っていた桜はすっかり葉桜となり、新しい生活にも少しずつ慣れ始めた頃ーーーー




さてと。

チャイムが鳴りクラスの大半が部活動へと急ぐ中、のんびりと帰る支度をしていると、


「は毎日放課後何してるん?部活してへんのやろ?バイト?」

宮治君が大きな鞄を肩に掛けながら聞いてきた。
私に話しかけてくるのはクラスでもこの人ぐらいしかいない。



『・・・・いや…バイトはしてないです…』

「そうなん?じゃゲーム?」

『いや、、、、本読んだり勉強したり、、、。』

「勉強⁇学校で授業受けてんのにまだ勉強するん?
の頭ん中どないなっとんねん」

うわぁ〜…と宮治君は思い切り眉を顰めた


『・・・私運動とか苦手だから。』

「あー、それは何となく想像つくな。」

『・・・・。』.

「・・・いや、冗談やで?黙らんといてくれ。」


別に怒った訳じゃないのに無表情で黙っていたせいか勘違させてしまったらしい
それにこういうやり取り、慣れてないからどう返して良いか分からないんだよね、、、


ーーーーえっと……


何か返さなくちゃと口を開きかけた時、ドアの方から「治〜。」と彼を呼ぶ声がした

見たところ多分同じバレー部の人だろう


「ほな部活行くさかい、また明日な」
『あっ、うん…』


片手を上げる宮治君に私は小さく頷く。
取り残された教室で、ふと信ちゃんとの会話が頭を過った



「、今年のバレー部は強いねんで?」



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