第9章 初恋のおわり
あれから結局3日も寝込んでしまった。
あの日、無理をせず朝から休んでおけばここまで酷くならずに済んだのに、と寝ながら何度後悔したことか…
明日学校行ったら宮侑にもお礼、言わなきゃなぁ。
保健室まで運んでもらった上に寝落ちしまったからお礼も何も言えてない。
ベッドにゴロン、と仰向けになり目を閉じる。
『・・・さすがにもう、眠くないな…。』
昼間寝過ぎたのもあり眠気は全くない。
部屋の時計に目を向けると20時を回ったばかりだ。
ーーーーまだ寝るには早いし本でも読もうかな。
むくり、と起き上がりベッドから出ようとした時、
コンコン
部屋をノックする音が聞こえた
「はーい、どーぞー。」
お婆ちゃんが様子を見に来たんだろうと思い返事をすると
ガチャ、と控えめにドアが開いた