第6章 逢瀬その6
二人は直ぐにLINEと携帯電話の番号を交換した。
こうして、二人は頻繁に連絡し合っていったのだ。
「今度、久しぶりに飲みにいかないかぃ?」
「はい、飲みに行きたいです」
「旦那さんは大丈夫なの?」
「ええ、いつも出張で家には帰ってこないので大丈夫です」
「そうか、それも寂しくて大変だな…」
「でも、もう慣れましたよ…」
「で、どこで飲むんですか?」
「銀座のライオンビアガーデンにしないかぃ?」
「え?銀座ですか?いいですね…」
「じゃ、銀座三越のライオンの前で待ち合わせはどう?」
「そこなら私もわかります。大丈夫ですよ」
「じゃ、明日の夕方6時に三越のライオンの前で待ってて」
「はい、わかりました。会えるの楽しみにしてます」
「じゃ、また明日ね」
そんなメールのやり取りがあり翌日に二人は会うことになったのである。
夕方6時に銀座三越のライオン前で美智は中嶋が来るのを待っていた。
6時を少し過ぎた頃、中嶋がやってきた。
「ごめん、ごめん、会議が長くなって遅れちゃった…待った?」
「大丈夫ですよ。私も今来たところですし」
「今夜はおごるよ。好きなもの食べてね」
「はい、ご馳走になります」