第3章 逢瀬その3
美智はとても満足していた。
龍一とはセックスができなくてもこうして婚外恋愛できるのだ…と、思っていたのである。
セックスが終わると佐藤は優しく美智にキスをしてくれた。
セックスが終わった後でも佐藤は優しく美智に腕枕をして髪を撫でてくれた。
そんな、些細なことが美智はとても嬉しかったのだ。
佐藤との関係も続けていきたいと思っていた。
◇
数週間後…。
佐藤から1通のメールが届いた。
「やっぱり僕は、英語が堪能な彼女がほしくてね。美智はとても魅力的で良かったよ。美智も早く恋人が見つかるといいね。あの時は本当にありがとう」
そう、書かれてあった。
佐藤とはこの1回だけの関係で終わってしまったのだ。
美智は悲しかった。
本当に婚外恋愛で長く付き合える恋人が欲しいと思っていたのである。
美智はもっと婚外恋愛へと走ってゆくのだった。