第1章 逢瀬その1
その相手は誰でも良いという訳ではなかった。
美智は少しでも相手の事を好きでないとセックスはできなかったからだ。
美智は優しく抱きしめてくれる男性を探すようになっていた。
そんなある日…。
美智はネットの掲示板を見ていた。
そこには「友達募集」という書き込みがあった。
美智はその書き込みにメールしてみた。
すると、直ぐに返事が来た。
「写メ送ってくれませんか」
そう、書かれてあった。
美智は直ぐに自分の写メを送った。
相手からも写メが届いた。
その写真はとても男性にしては色気がある人だと美智は感じていた。
その相手の男性の名は磯田直哉と言った。
磯田の年齢は美智より3歳年上の既婚者である。
美智は磯田の写真を見た時、自分と同じくらいだと思っていたのだ。
磯田の仕事はWEBデザイナーだった。
自分で会社を興してスタッフを抱えて仕事をしている様である。
磯田は美智のことを気に入ったようだ。
「今度一緒に食事にいきませんか?」
「うん、行きたいです」
「じゃ、俺が車で迎えに行きますから」
「わかりました。お待ちしています」