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【WR】キミに溺れて≪梅宮≫
第2章 好き、だから
梅ちゃんに捕まれた腕が痛い。
「離してくれない?」
「離したら、居なくなるでしょ?昨日みたいに」
確かに梅ちゃんが放してくれたら多分走って逃げると思う。
でも、流石にここで話をするのは視線が気になる。
かと言って、店に戻ればことはが居るのは、間違いない。
「…部屋、来る?」
昔の感覚で言った一言。
梅ちゃんは、驚いた顔を一瞬したが直ぐに笑顔になり―――
「なら、行こうか」
掴んでいた腕を一瞬放し、直ぐに私の手を握った。
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