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【WR】キミに溺れて≪梅宮≫

第2章 好き、だから


初めてのキス――。


ゴシゴシと何度擦ってもさっきの感覚が忘れられない。


こんな形で梅ちゃんとしたくなかった。


ポケットの中からスマホを出して電話をすると直ぐに聞こえる声。



〝ど~したの~?”



スマホから聞こえるゆったりした声。


「…」


〝ん~″


「…会いたい」


〝ん、いつものところで待ってる″


「…うん」







電話の相手は何も聞かずに、いつものところで待っていると言ってくれた。


今の私の行動は、ずるいってわかってる。


でも、この状態で一人で入れるほど強くない…――





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