第5章 偶然と必然。
覆いかぶさっていた身体が背中から離れた。
背中に感じていた心地良かった熱が、引き離されてしまった。
『…ぇ?』
顔を上げると、鏡越しの彼と視線が絡んだ。
可愛いけれど、意地悪そうな笑顔で髪をかきあげる。
は目を瞠ったまま、視線を逸らせないかった。
腰をおさえられて、軽く腰が引かれて、また最奥をやわく突かれる。
吐息と喘ぎがとめられなくて、開きっぱなしになった口の端からは唾液が溢れた。
その姿に一層興奮を覚えた降谷は、腰を激しく動かせる。
抽挿するたびに先端が引っかかり刺激されるそこは、決壊したかのようにとめどなく透明な液体をポタポタと垂れ流す。
『…ぅあっ…んんっ、はっ、ぁ…』
激しく強く穿たれる膣内が、徐々に伸縮をはじめる。
卑猥な粘着音も激しさを増す。
の限界がくる。
『っイ…っちゃ、んっ…』
降谷自身を一気に締め上げた。
「っ、…イって」
その言葉に達した。
『ああっんぁ、っん…あっ、っあぅっ…』
動きから遠慮が消えて、最奥を数度叩かれた。
「俺、もっ」
一気に引き抜かれると、背中に熱いものが放たれた。