【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第4章 Dawn25.追憶と青空
鈴「明日も晴れないかな」
少し大人びたリン。
リンは小さなじょうろを置き、ベランダの柵に頬杖をつきながらつぶやいた。
鈴「あなたがまた近くに帰ってくる気がするの…」
リンは寂しそうだが、ピンクの唇に薄く弧を描かせた。
鈴「でも雨も好きかな。お兄ちゃんを思い出せるから…」
リンは目を細め、懐かしむようにオレンジの空を見ながら微笑む。
しかし、そんなリンをまた寂しさが包み込んだ。
鈴「私、一人なんだ…」
リンから笑顔が消えた。
鈴「ねぇ…どうして行っちゃったの?」
その問いに答える者は誰もいない。
空はただ彼女を見つめ返すだけ。
ーーー…何も言わずに出て行って…ずっと一緒にいるって言ってくれたのに…
私を一人にしないでーーー…
夕日が沈む。
リンの時計の針はあの時から止まったままだった………
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