【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第11章 Dawn32.再会と始動
帯「俺たちも行くぞ、リン」
鈴「はい!」
オビトは寄りかかっていた壁からゆっくりと身体を起こす。
鼬「どこにだ?」
帯「俺は少し別の用がある」
鬼「具体的にどんな?」
鈴「ナルトくんに会いに行くんです。九尾を狩る前に様子を見に行こうかと…」
リンも"暁"の外套を着てオビトの隣に立つ。
鬼「そうですか…。もう少しゆっくりしていて欲しかったのですがねぇ」
帯「悪いな。また五影会談の日に会おう」
鈴「イタチさん、お世話になりました」
鼬「あぁ」
オビトとリンが出て行くと、イタチもゆっくり立ち上がった。
鬼「私たちも行きますか?」
鼬「あぁ」
イタチはあの衣をタンスから二着取り出し、鬼鮫に一着渡した。
鬼「これにまた袖を通すことになるとは思ってもみませんでしたよ」
鼬「そうだな…」
バサッ
バサッ
赤き雲が黒にはよく栄える。
再びこのコートに袖を通した二人。
イタチは"朱"、鬼鮫は"南"と刻まれた指輪をはめた。
鼬「これでまた"暁"だな。二年前と同じ…お前とツーマンセルだ」
鬼「お嫌ですか?」
鬼鮫の反応に、イタチはフッと笑った。
鼬「背中を預けられるのはお前しかいない。頼りにしている、鬼鮫」
鬼「喜んでお守りしますよ、イタチさん」
二人は黒い衣をたなびかせ、風と共に消えた………
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