【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第10章 Dawn31.それぞれの今と世界の今
鼬「そうだ、リン」
やっとサスケを解放したイタチはリンに真面目な顔して言った。
鼬「二人で話したいことがある。少しの間だけ二人きりにさせてくれないか?」
イタチがサスケとオビトにそう言うと、サスケはもみくちゃにされた髪型を直しながら頷く。
オビトも察したように"あぁ"とだけ答えて、サスケを連れて茶の間から出て行った。
二人の足音が遠ざかると、先にリンが口を開いた。
鈴「あの…この前はごめんなさい」
鼬「何のことだ?」
イタチは目をパチクリさせている。
鈴「木ノ葉の霊園でのこと…」
鼬「あぁ…」
うつむいているリンに、イタチは優しく微笑みかける。
鼬「俺の言ったとおりだっただろう?マダラはお前のところに戻ってきた…」
鈴「はい…」
まだ下を向いているリンの頭に、イタチは机越しに腕を伸ばしてその手を乗せた。
鼬「お前が一途にマダラを想っていたからだ。今までよく耐えたな」
イタチが笑うと、リンの顔も明るくなる。
鼬「もう…つらそうに泣くな。お前は笑ってるのが一番だ」
鈴「はいっ!」
リンはニパッとかつての笑顔と明るさを輝かせる。
ようやく本当の笑顔を取り戻し、イタチは笑って頷いた………
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