• テキストサイズ

【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】

第10章 Dawn31.それぞれの今と世界の今





鼬「本当はお前に頭など下げたくない。だが、リンを守り、幸せにしてやれるのがお前しかいないのなら、俺はいくらでも頭を下げます」

鼬(俺がリンにしてやれるのは、これくらいしか…)


イタチは己の眼下にある机上のグラスから雫が落ちるのを見た。

結露がグラスの外側の底に溜まっていく。


帯「イタチ、顔を上げてくれ」


イタチが顔をゆっくり上げると、オビトは彼の目の前で懐から出したあの写真をビリビリ破いた。


帯「すまなかった…。リンは俺のかけがえのない存在だ」


目の前の出来事に驚き、固まっているイタチだったが、リンの気持ちをやっと理解したオビトに微笑んだ。



ガラガラガラーー…



すると、玄関の引き戸が開いた音がして、廊下を裸足で歩くペタペタという音がこちらへ向かってきた。


鈴「ただいまです!」

佐「ただいま」


茶の間のふすまを笑顔で開けたリンと、隣で相変わらず仏頂面を下げているサスケ。


鼬「おかえり、二人とも。今、お茶を入れよう」

佐「ありがとう、兄さん」


_
/ 67ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp