【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第9章 Dawn30.相思と相愛
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鈴「やっぱり…あなただったんですね」
リンは懐かしい"暁"の外套を羽織った"彼"の背中に歩み寄る。
鈴「マダラさん……ううん、オビトさん」
リンが一歩一歩、オビトへと歩を進めるーー…
帯「来るな…!」
オビトは後ろを振り向かず、叫ぶように言った。
リンもその声にビクリと肩を震わせ、ピタリと止まった。
鈴「私も…連れてって…?」
リンは小さい声で懇願する。
オビトはハァ…と重い溜息をはいた。
帯「お前と離れてからしばらく経つが、今更考えを曲げるつもりはない」
オビトはトゲトゲしく言い放つ。
リンは拳をギュッと握り、息を吸い込んだ。
鈴「だったら…あの時何で来たんですか!?何であの時助けたんですか!!?」
帯「………」
リンは震えた声で叫んだが、オビトは何も言わなかった。
ーー…あの時ー…路地裏で襲われた時に助けてくれた人ーー…
それはきっと、目の前にいる彼。
目を手で隠されて顔ははっきりとは見えなかったけど、きっとあなた。
その時、指の間からほんの少し見えた彼の頬にはーー…
鈴(涙が伝ってた…)
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