【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第9章 Dawn30.相思と相愛
木ノ葉の里。
夕方より少し早い頃、リンは"火"と書かれたドームの前で一人誰かを待っていた。
鼬「リン」
鈴「イタチさん!」
イタチがその建物から出てくると、リンが彼に駆け寄る。
鈴「任務お疲れ様です」
鼬「ありがとう。待ったか?」
鈴「いえ。ほんのちょっとでしたよ」
鼬「そうか。ならよかった」
リンとイタチは笑い合い、通りを真っ直ぐ歩き出す。
鈴「でもびっくりしましたよ!イタチさんと木ノ葉で偶然会うなんて!」
鼬「俺は鬼鮫の伝手で今は霧隠れに住んでいるが、たまにこうして五代目に任務で呼ばれることがあってな」
鈴「なるほど!そうだったんですね」
リンは納得したように頷く。
鼬「リンはよく木ノ葉へは来るのか?」
鈴「いえ、たまに。今日はお洋服を買いに来たんです」
リンは大きめの紙袋をぶらぶらさせる。
鼬「寄りたい場所があるんだが…来るか?」
鈴「いいですよ!ちなみにどこですか?」
イタチは少し複雑そうに苦笑いを浮かべた。
鼬「俺の友人と…両親の墓だ」
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