第15章 Dawn３６.写輪眼と写輪眼

鼬｢なっ！？サスケ、お前…そんなことを…｣


驚いているイタチだが、サスケはまだ眼を抑えていて苦しそうに言葉を紡ぐ。


佐｢それに…こいつは俺を止めようとしていた。リンも同じだ｣

鈴｢サスケくん…｣


リンは眼のひどい痛みに悶えながら話すサスケを心配そうに見つめる。

オビトは黙ってじっとサスケの言葉に耳を傾けていた。


佐｢俺はそれでも”やる”と答えた…。あの時の殺意の衝動は止められなかった…。誰にもな。たとえ、兄さんであっても…｣

鼬｢…っ！｣


イタチがようやく握りしめていた拳を下ろすと、サスケもその手首から力が抜けたことを感じ取り、兄の手首をゆっくりと放した。


帯｢イタチ…そのシスイの写輪眼はお前にやる。…お前が移植しろ｣

鼬｢………｣

帯｢どうした？｣

鼬｢俺が本当にシスイの眼を使ってもいいのだろうか…？｣

帯｢今更何を言っているんだ｣


イタチはシスイの写輪眼をじっと見つめたまま無言でいる。


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