第7章 Dawn２８.彼と彼

鈴｢いらっしゃい、イタチさん、サスケくん｣


リンが玄関を開けると、私服姿のイタチとサスケが兄弟そろって立っていた。


鼬｢久しぶりだな、リン｣

佐｢団子買ってきた。まぁ、兄さんが大半食べるだろうが…｣


バツが悪そうに顔を赤くしているイタチに、リンはおかしそうに笑った。


鈴｢どうぞ。入ってください！｣


部屋に兄弟を招き入れ、リビングへ通した。


鈴｢荷物はソファーの隣にでもどうぞ｣

鼬｢あぁ。ありがとう｣

鈴｢あ、座っててください！今、お茶出します｣

佐｢リン｣


キッチンに入ろうとしたリンを、サスケが呼び止める。


佐｢俺のはまだいい。外に出てくる｣

鼬｢何かあるのか？｣

佐｢水月に頼まれてるものだ。雨隠れに行ったら飲料水買って送って来いとか抜かしやがった。あいつ、今は鬼鮫と修行中でこの里にはなかなか寄れないらしい。ったく…俺を顎で使いやがって｣


サスケはチッと舌打ちしながら嫌な顔をしていると、イタチはニコニコ顔で弟を見る。


鼬｢そうは言いながらも、水月のために買いに行くとはな。我が弟ながら優しく育ってくれた｣

佐｢兄さん！｣

鼬｢………｣((ﾆﾔﾆﾔ

佐｢その顔やめろ！｣


イタチはムスッとし始める弟をからかう。


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