【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第15章 Dawn36.写輪眼と写輪眼
鉄の国と風の国との国境。
極寒の地鉄の国でのひどく凍えてしまいそうなつんざく寒帯の雪原地帯ーー…
しかし、今はそことは打って変わり、砂隠れの里特有の熱帯の乾燥した暑さと太陽がジリジリと照りつける地方へと足を踏み入れようとしていた。
帯「来たか」
灰色の石造りの橋の上。
両側の欄干の先には、大木のように佇む丸い柱がそれぞれ一本ずつそびえる。
その上で、紅蓮の瞳を仮面に隠し、朱色の雲模様浮かぶ漆黒のコートに身を包んだオビトが腕を組んで一人立っていた。
帯「久しぶりだな、ダンゾウ…。うちはの事件以来か」
柱の上で羽織りをはためかせながら見下ろすオビトの眼はギラついていた。
橋を渡り切ろうとしていたダンゾウ、フー、トルネは突然聞こえてきた声に足を止めた。
フーとトルネはダンゾウを守るように彼の前に出る。
すると、ダンゾウは細い左目を開け、彼を包んでいた黒い装束から右半身を外に出した。
団「フー、トルネ、援護しろ。右腕の封を解く」
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