第14章 Dawn３５.鮫と蛸

すると、鬼鮫をきつく縛り付けていたキラービーのタコ足もどんどん力がなくなっていく。


鬼｢おや、もう終わりですか？｣


緩んだタコ足から抜け出た鬼鮫は、プカプカと水中に浮かぶビーを眺める。


鬼｢この”水牢鮫踊りの術”…。生存できるギリギリまでチャクラを削る…。生け捕りにして差し上げますよ！｣


鬼鮫が再び加速をつけてビーに突進していくと、ビーはギリギリの状態でありながらもその口から一気に黒い液体を吐き出した。


鬼(これは墨…！？目くらまし…。やっぱり噂通りのタコヤローですね)


ビーはその隙に水の外に一刻も早く脱出しようと泳ぎだす。

真っ暗で目を凝らしても全く何も見えない黒い水中でも、鬼鮫はニヤリと笑った。


鬼｢しかし…鮫肌と融合した私の身体はチャクラを肌で感じ取る｣


すると、鬼鮫は何かに導かれるように迷わず突進していく。



_