【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第14章 Dawn35.鮫と蛸
すると、キラービーは突如真面目な顔付きになった。
蜂「お前、あのサスケとか言う奴の知り合いか何かか?」
鼬「知り合いも何も…」
イタチはゆっくり目を閉じた。
鼬「俺の”弟”だ」
漆黒の目がギンッと真っ赤な瞳ー…美しい万華鏡写輪眼へと変貌した。
蜂(写輪眼!こいつ本当にあのサスケの兄貴か!?)
すると、隣にいたサブちゃんがおびえたように後ずさりを始める。
サブ「”暁”で…うちはと言えば、あ、あの男しかいねーじゃんよ…!」
サブちゃんはどさっとその場に尻もちをつき、震える指を向けた。
サブ「うちは…イタチ!!」
蜂「!まさか…」
キラービーはガタガタと震えるサブちゃんの隣で、イタチをじっと見つめる。
鬼「イタチさん、やはりアナタの名前はどこに行っても通じるようですねぇ。ましてや伝説の演歌歌手にまで…」
鼬「この2年、里の任務もこなしていたからな。良い意味でも悪い意味でも名が知れてしまった…」
イタチは無表情で淡々と話しているが、鬼鮫はニヤリと笑っている。
鬼鮫はノコギリのようなギザギザの歯を見せ、今にでも噛み付いてきそうな殺気を出している。
鬼「この八尾…削り甲斐がありそうです」
鬼鮫が背中の鮫肌に手をかけると、キラービーも刀を手に取る。
すると、イタチがゆっくりとキラービーへと人差し指を向けた。
鼬「弟ー…サスケに代わり、お前の八尾…いただくぞ」
_