【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第12章 Dawn33.狩鷹と死蜂
鼬「あぁ。その事はわかっていました。マダラの考え次第では戦争になるかもしれない事も、既に集まっているメンバーには言ってある。だが、集まった奴らは全員それでも構わないと言っていた」
小南は再び雨を見つめながらじっとイタチの言葉に耳を傾けているが、首を縦に振ろうとはしなかった。
ただ小南は”彼”を想い、雨へと右腕を伸ばした。
小「ペインの死は戦争の死…。ペインの命は戦争もろとも消えてしまったのよ。戦争のない世界になったはずなのに、どうして私達から戦争を起こさなければ戦争を止める事ができないの?」
鼬「小南さん…」
小「ペインは戦争のない世界にしたかったのよ。彼の信念に反する事はできないわ」
小南はポタポタと落ちてくる雨の感触を手に感じながら拳を握った。
小「答えがわかったらまたここに来て」
小南はそう言ってイタチと鬼鮫の方へ振り向き、歩いてきた。
しかし、彼らと目を合わせる事なく、横をすり抜けて行くと、薄暗い塔の奥へと消えて行った………
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