【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第12章 Dawn33.狩鷹と死蜂
水月は白目をむいて仰向けに倒れてしまうところをサスケが支えると、水月を抱えてすぐにその場を離れた。
八「!」
その瞬間、キラービーの頭上から黒い影が現れると同時に、ドッ!!と地割れが起きた。
重「!」
キラービーに向け、両拳をハンマーのように振り下ろし、その場にクレーターをつくった重吾。
重吾はキラービーの無惨な姿を想像していたが、キラービーの潰れた死体はどこにもない。
重「いない…!どこだ?」
しばらく辺りをキョロキョロ見回してみるも、気配もまるで感じられなかった。
仕方なく他の三人の所へ戻ると、水月がつらそうに小刻みに息をしている。
佐「香燐!」
香「わかってる!」
香燐が右手人差し指と中指を顔の前で立たせると、すぐに雲の上にそびえる隣の山の崖を指差した。
香「あそこだ!」
すぐさま重吾が左腕を呪印化で大きくし、その手にサスケが乗ると、重吾はサスケをキラービーのいる方へ投げつけた。
ギュンッッッ!!!
キラービーはサスケがものすごい勢いでこちらに向かって来るのを見ると、ハァと溜息をついた。
蜂「仕方ない。八本目だ」
左手をキツネの形にして空へ突き上げ、「ウィイイイイイイイイ!!!!!!」と高らかに咆哮した………
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