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私の陽だまりくん(前編)【WIND BREAKAR】

第13章 日常



「行ってらっしゃい、気をつけてね。」
「おう!行って来ます!」

手を振って見送る私に、笑顔で右手を上げるはじめ。その右手首には、私がプレゼントしたブレスレットが付いていて。

ニッと笑いながら嬉しそうに私の手首を指差すはじめに、私は自分の左手首に付けた色違いのブレスレットに手を触れた。

今日、こっそり付けていたお揃いのブレスレット。‥はじめ気付いてくれたみたい。嬉しくて、私もはじめの真似をして手を上げて笑った。

こんな些細な事でも何でも。嬉しくて幸せだと感じる私達の頭上はすっかり夏空で。楽しみが沢山詰まった季節の始まりにも胸が高鳴る。

はじめの背中が見えなくなるまで見送った後、店先の花壇に水やりをしてお店の開店準備を始める私。

時間が経つにつれて少しずつ隣近所のお店からシャッターを開けたりする音や、焼き立てのパンや揚げ物のいい匂いがし始める。私はそんないつもの景色と香りを胸いっぱいに吸い込んで笑顔で思い切り伸びをした。

‥やがて商店街が出勤する人や登校する学生の姿で賑やかになる頃。オープンの看板を表に出した私と、この街の人々のいつもの日常が始まった。

*おまけ*

梅宮くんから学校の屋上でサンドイッチを食べる皆の写真とメッセージが送られて来た後の、夢主ちゃんと梅宮くんのやり取りを勝手に妄想してみました‥w

はじめ
"皆、喜んでたし美味かったぞ〜!!
やっぱりひまりの料理は世界一だな!!"

ひまり
"皆、楽しそうだし良かった!ありがと‥(照)
はじめの野菜も美味しいから当然だよね!"

はじめ
"おう!‥ふふん!何てったって俺の野菜は‥世界一大好きなひまりへの愛がた〜っぷり詰まってるからな!!ひまりに料理して貰ったらそりゃあ‥美味しくなるよな〜!!"

ひまり
"‥もう!!(照)皆への愛もね!"

はじめ
"えぇー‥俺への愛はー?!"

ひまり
"‥‥込めてるよ‥‥///"

はじめ
"ホントか〜??なな、どんくらい??”

ひまり
"‥‥秘密!!"

はじめ
"そっかそっか〜♪嬉しいな〜!!"

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