第4章 朝陽
sideつばき
あれからあたしと涼太は一緒に病院に通ってる。
緑間先生の旦那さんと涼太が知り合いだったことはびっくりしすぎて言葉を失ったけど、守秘義務は夫婦間であっても絶対に破ることはないから緑間先生の旦那さんは私たちの問題を全く知らないって先生に聞いてほっとした。
そして涼太が病院を提案してくれたのは青峰さんに相談したからだって事を教えてくれて、個人的なことなのに勝手に話してごめんねって謝ってくれた。
あたしはあんずに相談してたことを涼太に言って、お互いに青峰さんとあんずに口止めをしていたことを少し笑ってしまった。
二人はあたしたちが相談したことをお互いに隠すために、あたしたちの話題をあえて避けていたらしく、会話がおかしいことがたまにあったって笑って話してくれた。
お互いの両親への挨拶も済んで、今日は家具を選ぶためにあんずたちのお家にお邪魔してる
寝室だけじゃなくて、リビングもインテリアを少し変えようって涼太が言ってくれて、ソファやダイニングを一緒に選ぶことにした。
直接お店に行けばいいんだろうけど、さすがに涼太と一緒にいきなり家具屋さんに行くのは恐れ多くて、あんずのお家で大体のイメージを決めさせてもらってからお店に行く方がいい様な気がしてそうさせてもらった。
あんずのパパは立て付け家具の職人さんで、いろんな家具をオーダーされて作ってるから、インテリアの資料もすごくたくさん手に入れられて、見てるだけでも本当に楽しくてわくわくした。
色んな国のいろんなデザインの様々な家具
あんずのパパに言えばすべて取り寄せも可能だって言ってくれたし、国内に代理店があっても海外限定で個人輸入しなきゃ手に入れられないシリーズも窓口になるって言ってくれて、お世話になりっぱなし。