第7章 添い寝
僕はこの夜、一睡もできなかった。
千尋が僕のベッドで寝ていたからだった。
やがて、外は雨が上がり朝日が昇ってきた。
僕は、雀が鳴く声を聞きながらぼんやりと考えていた。
この先、千尋とはどうなってゆくのだろうか。
いつか、千尋にも彼氏ができるだろう。
そして、やがては僕とは違う男と結婚するだろう。
そんな状況を自分は受け入れることができるだろうか。
そんな事をぼんやりと考えていた。
千尋を他の男に渡したくないと言う気持ちが強くなってゆくのを感じていた。
外は、朝日が昇ってきてカーテンの隙間から眩い夏の日差しが差し込んできていた。