【R18】大好きな人と【ハイキュー&ヒロアカ短編集】
第1章 嫉妬【白布】
〜春高予選1日目〜
(仙台市体育館)
[白布side]
「なぁ烏野のマネージャー2人とも可愛いよな!」
「そうそう!しかもなんかえろくね!?」
「マジエロい!メガネじゃない子ならガード緩そうだからあとで連絡先きいてくるわ」
「お前っ!抜け駆けすんなっ!俺も聞く」
「……」
「!?」
(うわっ!白鳥沢のセッターすげーこっち睨んでね…!?)
(やべー声でかすぎか!?行こうぜ)
はぁ、今日で何回目だよ。
俺の彼女だって貼り紙でもしてやろうかな。
小さく舌打ちをした。
「白布、顔怖いぞ」
瀬見さんが俺の顔を心配そうに覗きこむが、俺はいつも通り淡々と答え何事もなかったのように去る。
「相変わらずかわいくねぇ…!」
「まぁまぁ!」
天童さんがいつものように瀬見さんを宥める
「ところで賢二郎の中学からの彼女ってのがさっきの奴らが話してた烏野の子?」
「……」
「ぜーんぶ顔に書いてるヨ」
天童さんには全部お見通しみたいだ
「…そうです」
「随分モテる彼女みたいだネ!朝も言われてたとき賢二郎すごい顔してたもんね」
「…あいつ断れないとこあるんで」
「心配なんだ!」
「心配はしてません、ただちょっとイライラするだけです」
(それは心配してると同じことだヨ)
「まっあんまイライラしすぎてプレイに出さないようにネ!丹治くんに怒られるヨっ!」
「バレーとは別なんで大丈夫です」
ふぅとため息をつき、次の試合ため体育館に入る。
よし、切り替えだ、バレーと恋愛は別。