第2章 閉じ込められた生活
気付いたら朝日が入っていて布団に寝ていた。私を強く離さないように抱きしめて寝ている大きい身体の直哉くんは、綺麗な顔で寝ていて申し訳なさを感じた。叩かれた顔や絞められた首の傷はすでに痛みは無くなっており傷もついてない。だけど心に蓄積されていく何かが苦しかった。
「直哉くん……」
「なんやぁ、起きたんか桜潤ちゃん。また堕ちちゃったなぁ。おはよう」
一言呟くとそっと目を開けてそう呟く直哉くんに少しびっくりした。
「おはよう。起こしちゃってごめんね。」
「ええんやで。それにしても昨日可愛かったなぁ。アヘ顔してたで桜潤ちゃん。昨日は久しぶりに激しかったから苦しかったんちゃうん?」
私の鎖骨に付けた噛み跡を触りながら笑って話す直哉くん。
「うん……多分………。」
「暗いなぁ桜潤ちゃん。叩いてごめんな?もうやらへんから。でも苦しい顔してアヘって喘いどる桜潤ちゃん1番好きやねん、かわええから。」
「まだ慣れないや……」
直哉くんは静かに私の頬撫でて笑ってる。笑ってるのに目の奥が冷たくて色がない。
「桜潤ちゃんが誰かに取られそうになったら、そいつ殺すで。」
「うん……」
「だから俺の手の内の中におってや。」
「わかった。直哉くん。」