第1章 1 ./ side . A
「メール…?」
和が置いていった携帯はメール画面で、宛先不明で本文が無く、添付があったので開いてみると…
『おーちゃん…』
『んっ…相葉ちゃ、だめだよ…』
『俺はさ、おーちゃん……いや、智を喰いたい……』
『あっ…!!雅紀っ…!!』
『智…綺麗だよ…』
『だめぇっ…!雅紀、雅紀ぃっ!』
ビーッビーッ……
「なんだよこれ…」
これってさ、おーちゃんと俺が致しちゃってる声だよね……?
「なんでおーちゃんと……」
つまりこれを聞いたかずが信じちゃったってことだよね…
「かずを傷付けた事はぜってー許さねぇ」
まずは、犯人探しだよね。
「おーちゃんに電話…」
いや、これを聞いたかずがおーちゃんの所にはいくはずないよな……
「つーことは、松潤も無いか。」
残るは翔ちゃん…
「……いや、待てよ?」
俺とおーちゃんがしてるように見せ掛けてるんだから、おーちゃんも被害に逢ってるかも……
「おーちゃんに電話だ」
電話の呼び出しが4回鳴ったところでおーちゃんが電話に出た。
「もしもし、おーちゃん」
『……相葉ちゃん』
不安そうなおーちゃん。
「ねぇ、おーちゃん。かず、お邪魔して……」
いつも通りを装ってなるべく優しく。
『相葉ちゃん、ごめんなさい!!!
許して……お願い、許して…!!』
泣いてるのか、おーちゃんの甲高い声が聞こえてきた。
「どうしたの!?ねぇ、おーちゃん!」
『ニノがニノが!!おいらのせいで……!!』
「おーちゃん!!大丈夫だから落ち着いて!!」
『あのねっ、ニノ、のスマホに、悪戯、して、あ、ばちゃと、おいら、のっヘン、な、おんせ、おくたヒトっ、おい、ら、知って、るっ』
泣きながら懸命に話してくれるおーちゃん
「誰!?何の為!?おーちゃん、教えてっ!!」
『あ、ばちゃ、ごめ、おい、ら、自分の、ために、ニ、ノ、傷、付け、ちゃった、まつじゅ、と、別れろ、て、脅され、て、やだ、て、いった、ら、じゃぁ、相葉と、せっく、す、してる、おんせ、撮れ、て、言わ、れて、ニノ、に、と、ちょき、つけたり、して、た、の、あいつ、が、』
「あいつって誰なの!?」
『そ、れは、
村上、信五』