第2章 茉莉花の香り/蘇芳 隼飛
──どうして、私、隼飛にキスされてるの?
私が驚き固まっているうちに、隼飛の唇が離れて行った。
「驚いたよ。ちょっと久しぶりにに用があったから家のチャイム鳴らしても出てこないし、玄関の鍵は開いてるし、不用心すぎるよ、。たまたオレだったから良かったものの、···そのまま続けてたら知らない奴にヤラれてたよ、確実に···。って言う説教はここまでにしといて···ねぇ、"何"してたの?」
「···、」
「オレの名前を読んで、気持ちよさげによがってさぁ」
隼飛が私の膝に手を置いて、ぐいっと左右に開けば、秘部が隼飛に丸見えになってしまった。
「きゃっ!隼飛?!」
羞恥で顔が熱くて、泣きそうになった。
「あーあ···こんなにベトベトにしちゃって、何か妬けるなぁ、···の中なオレは、どんな風にを触ってたの?知りたいなぁー、いくらオレでも腹立たしいくらいに···」
「は、やと···見ないで···っ」
「それ、本心?」
「えっ···と···」
「この機会に伝えるよ。オレはが好きだ」
「···っ!」
「だからさ、好きな子がオレの名前を呼びながらこんな事していたなんて知れたらさ、オレも満更じゃないよ」
隼飛が私の膝から手を離し、横抱きにされたと思ったのもつかの間、私はベッドの上に優しく下ろされて、押し倒された。
流れるように頬を撫でられて、再び重ねられる唇。
「抵抗しないの?」
「···、だって、隼飛だから」
「···それは肯定と受け止めるけど、いいの?」
「···うん」
「···舌、出して」
隼飛は眼帯を解いてから、私に唇を合わせると舌を絡ませた。
ちゅっ、くちゅっ、と、いやらしい音が部屋に響いて、恥ずかしい。