第1章 雨上がりの空に/十亀 条
エピローグ
「え、何、お前ら付き合ってたの!?」
声を大にして叫んで驚いたのは一くんだった。
風鈴高校の屋上で、色とりどりの野菜の苗が埋められている菜園で、私は野菜の世話を手伝いながら、他愛ない話をしていたらなんかそんな感じになって、条くんと付き合っている話をしたら驚かれた次第だ。
春から夏にかけての野菜の苗を植えて行く。
あれからと言うもの、風鈴と獅子頭連は良好な関係を築いていて、和やかになった雰囲気に皆も笑顔が増えて私は嬉しい気持ちで満たされていた。
「うん。あれ?言って無かったっけ?」
「いや、今さっき初めて聞いたんだが」
あれ?なんか一くんの雰囲気が、一変したような···?
心做しか不機嫌にも見える。
「て、わけだからぁ、に手を出さないでよぉ?」
いきなり肩に重さを感じた瞬間、後ろから条くんに抱きしめられている事に気がついて。
「条くん?···手を出すも何も···一くんは、ことはちゃんが一番でしょ?」
「···えっ、」
「···はっ、」
「···ん?」
この瞬間、くしくも一の恋は儚く散ったのだった。
あとがき
梅宮くんファンの方、ごめんなさい。
いずれ梅宮くんを幸に出来るお話をかきますので、お許しくださいm(_ _)m