第2章 高校生
くるみside
お兄ちゃんにクラスまで送ってもらい、緊張しつつ自分の席を探して座る。
そんなはずないとはわかっているが、みんなに見られているような気がして緊張して顔が強ばってしまう。
もう2週間も経ったからさすがにグループもできているし、だいぶ気まずい…。
どうしよう、私から話しかけに行く!?でも、緊張しちゃうし…
「ねぇ」
『!?はいっ』
そんなことを悶々と考えると、不意に後ろから肩をトントンと叩かれた。
ビックリして声が裏返ってしまった。後ろをむくと、そこには背の高い眼鏡の男の子が席を指さしていた。
「そこ、僕の席。北澤さんの席は1個前。」
『え!?あ!ご、ごめんね…!ありがとう!』
よく見ると確かに席の中にはノートや教科書が数冊入っていた。
急いで席を明け渡して前の席にうつる。
と、
『あれ、私の名前なんで知ってるの?』
「クラスで入学式から2週間も休んでるのなんて北澤さんだけだし。」
あ、そっか。2週間も来てなかったらみんな不審に思うしそりゃ知ってるよね…。
みんなにどう思われてるんだろう、
変な子とか思われてないかな、
「体調もう大丈夫なの?」
不安になって少し俯きかけた時、プリントに目をやりながら眼鏡の男の子が言った。
『え、あ、うん!もう大丈夫!』
「そう。…これ休んでた時のノートね。先生に頼まれたから。要らなかったら捨てて。」
そう言って男の子は私に数枚のホチキスで止められたプリントを手渡した。ノートのコピーだ。
『え…!ありがとう、!あの、名前聞いていい…?』
「月島蛍。」
『月島くん!あの、色々ありがとう!これからよろしくね !』
なんだか安心してふんわり笑って言うと、月島くんも「宜しく」と小さな声で返してくれた。
なんだか大丈夫な気がしてきた!