第2章 高校生
もしかしたらまだ始まってないかもと、パタパタと急いで移動する。
が、
『あれ、別棟の入口って書いてある…』
迷ってしまった。
入学式が終わったあとにある校舎案内や見学も休んでいて参加出来ていないから当たり前だ。
廊下に貼ってある経路図を見てみるが、全然分からない。
『(今来た道一旦戻ろう…!)』
少し焦ってくるりと後ろを向いて角を曲がる。
『わっ』
「うが!」
と、なにかにぶつかって尻もちを着いてしまった。
「わー!!!すみません!!!!前よく見てなくて!!大丈夫ですか!?」
『あ!ごめんなさい!私も前見てなかった…!』
ぶつかったであろう男の子が差し出してくれた手を受け取って立つ。
オレンジ頭でなんだか太陽みたいな子。
『ありがとうございます…!あ、もしかしてバレー部なんですか…?』
「え!なんで分かったんですか?!」
『シューズが!』
「えー!すげー!!俺1年1組の日向翔陽っていいます!」
『えと、1年4組の北澤くるみです!よろしくね、日向くん。』
「1年!?先輩かと思った!よろしくな!くるみ!」
じゃ、俺部活あるから!と去ろうとする日向を「あ、まって、!」と呼び止める。
『もしかして、第2体育館いく、?』
「うん!そうだけど?」
『私も体育館に用事あって、でも迷っちゃって…着いてってもいいかな??』
そう言うと日向くんはもちろん!と爽やかに笑った。