第2章 アイマスク
結婚してから和樹は少し太ってしまったのだ。
いわゆる幸せ太りだった。
なので、お昼はなるだけ軽いものにしたいとサチは思っていた。
昼頃、和樹が帰ってきた。
サチは昼食の用意はできていた。
二人でテレビを見ながらお蕎麦を食べた。
食べ終わると少しくつろいでから和樹はまた職場に戻って行った。
サチは夜が待ち遠しかった。
3年も結婚生活を続けているとセックスもマンネリ化してくる。
サチはセックスを楽しみたいと思っていたのだ。
もっと和樹と愛し合いたいと思っていた。
夕方6時ごろ、和樹が帰ってきた。
サチが和樹を出迎える。
「ただいま」
「おかえりなさい」
お互い言葉を交わすと軽くキスをしてハグをした。
この行為はもう二人にとって生活の一部になっていた。
夕飯を済ませると和樹が先にバスルームに行った。
和樹が入浴を済ませると、次にサチがバスルームへと行った。
サチは入浴を済ませると自室のドレッサーの椅子に腰かけていた。
髪を乾かすのだ。
そんなサチの後ろ姿を和樹は見ていた。