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【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第5章 重なる心と別れ


 その頃、ミシュラはミーウとアユナを乗せて、全速力で森の中を走っていた。ーーミシュラは北の港に行く理由を聞かなかった。クザンからミーウとアユナが毎日どこに行っていたのか聞いていたからだ。
 ミーウの家から北の港までは結構な距離がある。歩いて行くには、1時間位かかってしまう。だから、アユナはキッドたちが出航する1時間も前にミーウを呼びに行ったのだ。
 彼女たちは城から誰にも気付かれないように出て、北の方角をずっと走っていた。ーーミーウの一族の城は島の中央よりも南側に位置していて、四方八方を森で囲まれているため、外に出にくく中に入りにくい構造となっていた。その森は意外と厳しく、木々があちらこちらに生えているため、根っこが絡まっていて走りにくい。
 ミシュラはそんな危険な道をスピードを落とさないように走っていた。

「ミーウ! アユナ! もうすぐ着くぞ! この森を抜けたらすぐだ!」

 ミシュラはそう言って、走る速度を少し上げた。森を抜けると視界が開けて、暗かった森から明るい港へと変化した。
 ミーウは港に着くと、すぐにミシュラから降りた。

「キラーたち、どこだろう?」

 アユナはそう言って、ミシュラから降りた。
 ミーウは“見聞色”の覇気を使った。ミーウの周りで風が弾けた。
 
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