第43章 あなたと交わった夜
「んぁっ」
口の中で、舌と舌が絡み合う。逃げようとしても、逃してくれない。
「んっ……ぁ……」
吐息と共に、高い声が漏れ出る。どこから出ているのか、いつもは出ない声が喉から出る。
エースは薄目を開けて、少女の上にあった腕を移動させて、右頬を優しく包み込ませる。左頬も同じく包む。そして、さわさわと指を動かして耳元を触る。
「あっ……」
耳の淵をなぞられ、ミーウは思わず声を上げる。
「……」
エースは黙って、ミーウから顔を離す。2人の唾液で濡れている口元を親指で拭う。ミーウの口元にも反対の親指を当てて、同じように拭った。
「……」
ミーウは静かに肩で息をしている。その様子を見て、エースはミーウの耳に自分の顔を近付けた。
「ミーウ」
「んんっ……」
そして、そのままペロペロと耳を舐め始めた。
「あっ!」
また声を上げる。
「エ、ス……やめ……」
ミーウはエースの胸板を押して、必死に抵抗を試みる。
「……」
エースはその反応を見て、耳の淵を舐めていた舌を穴の中へと入れ始めた。
「ちょ、やっ!」
ミーウは背中を仰け反らせて、横を向いた。
「いっ……あっ!」
くちゅくちゅと音を立てて、エースは耳の中を舐める。それに呼応するように、ピクピクと体を反応させる。逃れようと移動するが、あまりの快感に体が動かない。