• テキストサイズ

【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第4章 すれ違う心


『……アユナ……』

 ミーウはずっと泣いていた。

『わたし……』


 アユナはそこまで思い出して目を閉じた。それから、しばらくしてアユナはゆっくりと目を開いた。

「ミーウ、もう大丈夫だよ」

 アユナはミーウの背中に手を回して、優しく抱き締めながら背中をさすった。

「もう大丈夫。大丈夫だから」

 ーー大丈夫。だから、ミーウ……。

「ミーウ、帰ろう。ね?」

 アユナは優しく、小さい子どもに言い聞かせるように声を掛けた。

「……うん」

 ミーウは小さく頷いた。
 アユナはそれを見てにっこり笑い、ミーウに手を差し伸ばした。

「行こう」

「……うん……」

 ミーウはアユナの手を掴んだ。2人は同時に立ち上がって、手を繋いだまま城に戻った。

/ 671ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp