第37章 〈偉大なる航路〉
「アユナ、食材はある?」
「うん、あるよ」
「スレイジ、武器のメンテナンスは終わった?」
「あァ、全部終わったぜ!」
「ジウ、新しい武器は買ってきた?」
「はい」
「トーダ、燃料は積んだ?」
「おう」
「ケイト、薬は?」
「買ってきたぞ」
ミーウは船員1人1人に、それぞれ担当した買い出しの物を聞いた。
「ミーウ、日用品は?」
「トイレットペーパーもティッシュも、全部買ってきたよ!」
ミーウはアユナににこりと笑った。
「クユン、船の修理は?」
「終わった。いつでも出発できるぞ!」
ミーウは舵取りの前にいるクユンを振り返った。
「それじゃあ、船長。号令を」
「うん!」
ミーウは船首の竜の頭に登った。
「帆を張れー!」
「おー!」
ミーウの号令を合図に、スレイジたちが帆を張り始めた。
「みんな、準備はいい?」
「おう!」
みんなは頷いた。
「行くよ! 〈偉大なる航路〉へ!」
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