第31章 再会と敵
ミーウとキッドが戦い始めた頃、スレイジはキラーと対峙していた。
「ハー!」
スレイジはキラーに向けて刀を振る。しかし、キラーはそれを2本の鎌で受け止めた。
ガキーン!!!
カキーン!!!
刀と鎌がぶつかる音が辺りに響きわたっている。
スレイジが刀を振ると同時に、キラーが後ろに跳ぶ。そして、キラーはその反動でスレイジに攻撃を仕掛ける。
ーー戦いは一進一退の激戦だった。どれだけ、お互いがお互いを斬ろうとしても、軽い切り傷を付けるだけで、決定的な一撃には至っていなかった。
「……」
「……ッ」
攻防を何回も繰り返しているうちに、2人の体力はどんどんなくなっていった。
2人はお互いに体勢をととのえるために、1度後ろに下がった。
「ハァ……ハァ……」
「ハッ……ハァハァ……」
2人はそれぞれの武器を前で構えながら、息を整えていた。ーーそれに、お互いに付け入る隙を探していた。
「……やるな、殺戮武人」
「お前もな……カファイナ」
スレイジは笑った。
(らちがあかねェ。……どうするか……)
スレイジがどうするべきか悩んでいた時、キラーが口を開いた。
「カファイナ、お前の実力はその程度なのか?」
スレイジは顔をしかめた。
「……どういうことだ」