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【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第31章 再会と敵


 キッドたちが酒場に着いた時にはもう既に、先客がいた。その客はここら辺の海で活動している海賊だった。街の人々から金を盗って、自分たちの生活資金にしていた。ーー主に、お酒を飲むことに使っていた。
 キッドたちは適当な席に座って、酒を頼んだ。キッド海賊団のお酒は度重なる宴会で、1週間前に空っぽになってしまっていた。そのため、キッド自身もお酒を呑むのは久し振りで、楽しみにしていた。
「頭、この島を出たら、いよいよ〈偉大なる航路〉ですね」
「あァ、そうだな」
 キッドは不敵に笑った。
「もうすぐだ」
(もうすぐ、おれの夢に一歩近付く)
 その時、笑い声が聞こえた。
「お前ら、〈偉大なる航路〉に出て、何をするんだ?」
「まさか、〈ひとつなぎの大秘宝〉を見つけるとかそんなんじゃねェよな?」
「そんなのあるはずねェだろ」
「迷信を信じて何してんだか」
 そう言って、海賊たちはまた笑った。
 それを聞いて、キッドは立ち上がった。
「頭!」
ドーン!!
 キッドは船員の制止も聞かずに、壁ごと海賊たちをぶっ飛ばした。
「な、何を!?」
「てめェらみてェな何の夢もねェような奴らが人の夢を笑うんじゃねェ!」
 海賊たちは後退りをした。
「や、やめてくれ!」
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