第31章 再会と敵
ミーウたちが旅立ってから、1ヶ月が経とうとしていた。
「ミーウ」
ケイトが朝ご飯を食べているミーウに話しかけた。
「どうしたの?」
「もうすぐ、次の島に着く予定だってクユンが言っていた」
ケイトはテーブルを挟んでミーウの向かい側に座った。
「その島を通ったら、〈偉大なる航路〉はもうすぐだ」
ケイトは笑った。
「お前の夢にも近付くな」
ミーウは笑った。
「そうか……もうすぐか……」
ーもうすぐ、〈偉大なる航路〉か……。
「……」
ミーウは首にかけているビブルカードのネックレスに目を落とした。
ーあの人はもう〈偉大なる航路〉に入っただろうか?
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