第11章 悪夢、再来
ミーウたちが“雷島”に上陸してから、3日目。ミーウは今日もスレイジの手伝いをしている。そして……。
「はー!」
ガキィン!
刀と刀のぶつかる音がした。ーー正確には、刀と氷だが。
「はァ!」
キーン! キーン!
スレイジが振る刀をミーウが受け、負けじと振る。
「……っ!」
スレイジは後ろに退がり、地面を蹴ってミーウに向かって行く。
「……!」
ミーウは目をカッと開き、スレイジの一瞬だけ見せた隙を見つけ、刀を思いっきり振った。
カキイン!
スレイジの刀は回転しながら宙を舞い、地面に突き刺さった。ミーウは氷刀をスレイジに向けた。
「わたしの勝ちね」
「クソッ!」
ミーウは手から氷刀を消した。
「またやられた……」
スレイジは口をムッとさせながら、刀を地面から抜いた。
「その刀を吹き飛ばす方法、いい加減教えてくれよ」
「そうね〜」
ミーウは口元に人差し指を当てて、うーんと悩んだ。
「……」
(可愛い……)
スレイジはそう思ってから、ハッとして頭を振った。
「スレイジ?」
「な、何でもねェ!」
不思議そうな顔をしているミーウを見て、スレイジは慌てて言った。
「? まあ、いいや」
ミーウはクスッと笑って言った。