第7章 初めての島
そう言って、セメイはスレイジに向き直った。
「ミーウに負けた罰として、ミーウたちにこの島を案内してやりなさい。大雑把にではなくて、ちゃんとわかるようにだ。いいか?」
「……わかりました」
スレイジは不機嫌そうな態度をとったが、ちゃんとセメイの言うことを聞くことにした。ーーそれに、この島ではセメイの言うことは絶対だ。どのみち、従わなければならない。
(チッ、あんな海賊に負けるなんて……)
スレイジは自分の心の中で舌打ちをした。
ーー負けたのは自分が弱いからだと言うことはよくわかっていたが……女に負けたという事実がどうしても受け入れたくなかった。
「スレイジ」
ミーウはそんなスレイジに声をかけた。
「よろしくお願いします」
ミーウは頭をぺこりと下げた。
「……わかった」
スレイジは不機嫌そうに言った。
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