第7章 初めての島
ミーウたちが島を出てから2日が経った。
アユナは船の廊下を歩いて、とある部屋まで来るとノックもしないで中に入った。
中にはベッドの上で布団にくるまっているミーウの姿があった。
「ミーウ、起きて。ご飯食べるよ」
アユナはベッドの近くまで行って、ミーウの体を揺すって起こした。
「ふァーい」
アユナに起こされたミーウは眠そうにあくびをしながら、ちょっと……いや、かなりマヌケな返事をした。
ベッドから起きると、ミーウは寝間着を着替えて、髪の毛をポニーテールに結び、顔を洗って、アユナのいる食堂に行った。
「ミーウ、おはよう」
「おはよう、アユナ」
ミーウは椅子に座った。
「あれ、ミシュラは?」
「甲板にいるよ」
アユナはミーウの前にパンとスープ、それとハムエッグを置いた。ーーアユナはいつもコックの手伝いをしていたため、料理を作ることができる。それに、アユナ自身、料理をすることが好きなので、自分からコックをやると申し出たのだ。
「ミシュラは何をしているの?」
ミーウはいただきますと言ってから、皿の上に置かれているロールパンを食べ始めた。
「周りに島がないか探しているの」
アユナはミーウの机を挟んで正面にある椅子に座った。