第5章 土曜日
私は、その言葉を聞くと耳まで赤くなるのを感じていた。
そうなのだ、こうなることを望んでいたのだ。
直樹がいながらも、タカシを求めている自分に罪悪感すら感じてはいなかった。
ただ、本能のままに私は求めていった。
直樹のことも好きだったが、タカシのことも好きだったのだ。
それは、間違いない気持ちだった。
タカシは私の身体に覆い被さると、パジャマのボタンをひとつまたひとつと外していった。
私は基本、寝るときはノーブラだ。
パジャマのボタンを全部外されれば、Tシャツ1枚の状態になる。
その下は裸だった。
「た、タカシ、ま、待って…」
「別に、いいじゃん…」
そう言いながら、タカシは尚もパジャマを脱がしてゆく。
私は、パジャマを脱がされながらも身体が反応してゆくのを感じていた。
タカシに言葉では“待って”とは言ったものの、気持ちは早く脱がせて欲しいと言っていた。
その言葉を聞き取ったかのように、タカシは私のパジャマを脱がしてゆく。
「ほら、脱げたじゃん…」
そう言うと、パジャマの上を脱がされた。
私は、興奮と恥ずかしさでいっぱいになった。
部屋の灯りは付いたままだったのだから。
タカシの手がパジャマの下のズボンの中に入って来た。
ショーツのクロッチ部分に指を這わせてゆく。
そこは、すでに甘い蜜で溢れてクロッチ部分は濡れていたのだ。