第14章 エピローグ
「翔に子供ができるなんて不思議よね…」
「俺もそう思うよ…」
「いいお父さんになってね…」
「わかった…」
そんなLINEのやり取りがあり、翔は新しい彼女と再婚した。
その後も、翔からはLINEが来るのだ。
「今度、子供を連れて、嫁と一緒に仙台に帰ろうと思う…」
「そうなの、それは良かったわね…」
翔の故郷は仙台だったのだ。
新しい奥さんも秋田出身だと聞いていた。
お互い北の国の住人なのだ。
翔もある程度の歳になったら仙台に帰りたいと言っていた。
これで、良かったのだと私は思っている。
私も翔と同じく直樹と再婚して、今はとても幸せだった。
最近、直樹とはSMプレイを愉しんでいる。
今夜、直樹は早番で明日は休みだったので、夜はゆっくりと過ごすことができる。
こうして、パソコンに向かってこの物語を打っている最中でも直樹の呼ぶ声が聞こえる。
「真帆、紐の準備はできたぞ、いつでも縛ってやれるからな…」
寝室の方から直樹がそう叫んでくる。
「分かったわ、今行くから…」
私は直樹にそう返事をした。
今夜も私は直樹に縛られて最高のエクスタシーを感じることだろう。
私は、本当に自分がドMなのだと感じずにはいられなかった。
(終わり)