第6章 6.影山の先輩
6月3日。
三回戦は青葉城西高校。飛雄くんが倒したい相手がいると言っていた高校。
三年生の及川さんと言うらしい。
噂によると、及川さんはかなりモテると有名みたいで、常に彼女がいるとかいないとか…
主将だから…1番の人かな?
「及川さ〜ん!がんばって〜!」
ウォームアップ中、近くにいた女子達が黄色い声を上げた。
青城の制服ではないから他校生にもかなりモテるんだろうなぁ。
あれが及川さんかな?
今声を出した女子達に笑顔を向けた。
と…チラッとこっちも見たような…?
あ、4番の人に蹴られてる。
ウォームアップが終わりいよいよ試合が始まった。
及川さんもすごいけど、飛雄くんだって負けてない。
と思ってたけど、及川さんに押されてるような…
飛雄くん焦ってる?
バレーをやっている所は体育館の前を通った時にチラッとしか見たことないけど、あんな表情見るの初めてだ。
あれ…?こっち見た…?
及川がチラッと潔子を見る。
(飛雄の彼女…見てなよ。飛雄よりすごいのは及川さんだって見せてあげるよ。)
「おいクソ川、余計なこと考えてねーだろーな。」
「岩ちゃんはいつも一言余計だよ!!!」
結果…
烏野は青城に負け、青城は準々決勝で勝利し明日の決勝戦で白鳥沢と戦うらしい。
飛雄くんは学校に戻るらしいので夜にメールしよう。
何て送ればいいかな…