第4章 4.自慰
烏野高校バレー部はインターハイに合宿に春高予選と忙しい。
それも思い出作りの部活ではなく全国を目指しているので、日々厳しい練習をしている。
オフの日はほぼない。
影山と潔子は付き合い始めたが、周りに公表することもなく、公表する理由もないので学校ではあまり話さない。
廊下ですれ違った時にアイコンタクトを送るくらいだ。
幸い、学区が違かっただけで家は割と近いので、部活終わりに家の近くのコンビニで待ち合わせて肉まんを一緒に食べながら少し話したりするのだが、それだけでも幸せだ。
影山がバレーに対してストイックなのは小学生時代から知っている。
ちょっとおバカだけどバレーは真剣。
一緒にいて心地良い。
そんな影山が潔子は好きなので、少しでも一緒にいられるだけで満足なのだ。
本当はまた今日にでも…大好きな人とエッチしたいけど…
なんて考えると、あの数日前の事を思い出して恥ずかしくなり、一人で首を横にブンブン振る。
言葉にしないだけで実は影山もムラムラしていた。
部活が終わるのは夜遅いし、家で晩御飯を食べお風呂を済ませるとあっと言う間に22時だ。
彼女と繋がる暇などない。
部活終わりに一緒におしゃべりをして、帰る際に軽く口付けをする。それだけでも幸せだが…
影山の生殖器では毎日大量の精子が作られており、定期的に抜かないと身体の調子が悪いのだ。
仕方ない。
潔子と付き合う前も定期的に自分で抜いてたんだから今夜は一人でヤるか。